クリスタ「塗りつぶしツール」の使い方まとめ！きれいに仕上げるコツも紹介

CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）には、簡単に広範囲をバケツ塗りできる「塗りつぶし」という機能が備わっています。今回は、クリスタの塗りつぶしツールの基本的な使い方や、塗りつぶしツールを使ってイラストをきれいに仕上げるコツを解説。塗りつぶしがさらに簡単になる左手デバイス「TourBox NEO」も紹介するので、よければ参考にしてください。

クリスタで塗りつぶす方法

クリスタの「塗りつぶしツール」の基本的な使い方は、簡単な3ステップ。まずは塗りつぶすための基本操作をお伝えします。

新規ラスターレイヤーを作成

クリスタで塗りつぶしをする際は、線画が描かれたレイヤーとは別に、塗りつぶし用のレイヤーを新しく用意するのが基本です。そのため、塗りつぶしツールを使う準備として「レイヤーパレット」から「新規ラスターレイヤー」を作成し、線画レイヤーの下に配置しておきましょう。塗りつぶし用の新規レイヤーを作成することで「塗り」と「線」が明確に分かれ美しい仕上がりになるほか、後から色や線を調整したいときの操作も簡単になります。

塗りつぶしツールを選択

「レイヤーパレット」で塗りつぶし用のレイヤーを選択したら「ツールパレット」から「塗りつぶしツール」を選択します。クリスタでは「G」のキーが塗りつぶしのショートカットなので、覚えておくと便利です。「塗りつぶしツール」を選択したら「サブツール」が開くので「他レイヤーを参照」を選択してください。「他レイヤーを参照」を選ぶことで、違うレイヤーに描かれた線画を塗りつぶしの範囲として認識します。このとき「編集レイヤーのみ参照」を選択すると、線画を塗りつぶしの範囲と認識せず一面ベタ塗りになってしまうので注意してくださいね。

塗りたい部分をクリックして塗りつぶす

塗りつぶし用のレイヤーを選択した状態のまま、塗りたい部分の範囲を選択しましょう。サブツールの設定が正しくできていれば、線画レイヤーを参照して、はみ出ることなくきれいに塗りつぶせるはずです。

クリスタの塗りつぶしツールできれいに仕上げるコツ

クリスタの塗りつぶしツールの基本操作だけでは、うまく範囲を選択できなかったり塗り残しが発生したりすることがあります。ここからは、塗りつぶしツールを使いこなしてイラストをきれいに仕上げるコツを紹介します、ぜひやってみてください。

「複数参照」で塗りつぶしの参照を指定する

イラストを描く際は、線画レイヤーが複数に分かれていることも珍しくなく「レイヤーを指定して塗りつぶしたい」と思う場合もあるでしょう。そんなときに便利なのが「ツールプロパティ」の「複数参照」です。「複数参照」にチェックを入れ「すべてのレイヤー」を選択すると、表示中のレイヤー全てが塗りつぶしの参照になります。

また、全レイヤーではなく特定のレイヤーだけを参照することも可能です。特定のレイヤーだけを参照したいときは「レイヤーパレット」から参照したい線画レイヤーを選び「参照レイヤーに設定」をクリック。塗りつぶし用のレイヤーを選び直したら「ツールプロパティ」の「複数参照」にチェックを入れ「参照レイヤー」を選んでください。

塗り残しを予防する

クリスタで塗りつぶしをすると、線が緻密な部分に塗り残しが生まれることがあります。そのため「ツールプロパティ」内にある「隣接ピクセルを塗る」「隙間閉じ」にチェックを入れ、事前に塗り残しを作らないようにしておくことが大切です。

塗り残しは、塗りつぶしの「サブツール」内にある「塗り残し部分を塗る」を使えば後から修正できますが、修正には手間や時間がかかります。作業効率を落とさないためにも、できるだけ塗り残しを発生させない工夫をしてください。

「領域拡縮」を使うとさらに塗り残しを防げる

クリスタの塗りつぶしツールは、線の内側で塗りつぶしが止まり、塗り残しが発生しやすいです。よって、あらかじめ「領域拡縮」の設定を変更し、塗りつぶす面積を少し広めに設定しておくのがおすすめ。

設定方法は「ツールプロパティ」から「領域拡張」にチェックを入れ、値を大きくします。拡張方法を「最も濃いピクセルまで拡張」にすれば設定完了です。こうすることで、線にかぶるように塗りつぶされ塗り残しを予防できます。

左手デバイスを使えばクリスタの塗りつぶしがもっと簡単に！

クリスタの塗りつぶしをさらに簡単にしたいときにおすすめなのが左手デバイス「Tourboxシリーズ」です。有線版のTourbox NEOやBluetooth版のTourBox Eliteは、マウスやキーボードを使うよりも直感的にクリスタを操作でき、塗りつぶしツールの選択も片手の指先一つで済みます。

わざわざクリスタにある大量のツールとショートカットを一々覚える必要もなくなるので、イラスト作成の作業だけに没頭できるでしょう。また、塗りつぶしだけでなくキャンバスの拡大縮小や回転、ブラシサイズの変更も思いのまま。「効率よく作業したい！」「もっと作業に集中したい！」という方は、ぜひ左手デバイスTourboxシリーズをお試しください。