ドット絵を作りたいと思ったことがありますか?実は大人気のお絵描きソフトクリスタ(Clip Studio Paint)を使えば、初心者でもドット絵を作ることが可能です。今回の記事では、クリスタでドット絵を作る方法について紹介します。ピクセルアートを作成したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ドット絵とは、1ピクセル単位のドットを用いて描かれた絵です。別名ピクセルアートとも呼ばれ、アート作品にもよく使用されています。このドット絵で漫画を描くことで、レトロな雰囲気を演出できます。味のある絵が描けるので、イラスト初心者の方にもおすすめです。また、その画像容量の軽さから、ゲームソフトの作成にも使用されます。漫画やアニメーション、さまざまな場面で使用される表現方法ですね。
ここからはクリスタでドット絵を描く方法を紹介します。まず最初にドット絵の元となる画像を準備します。この画像は、実際の写真やイラストなど、どのようなものでも構いませんが、おすすめなのは、輪郭や目がくっきりしている画像です。表情や顔にメリハリがつき、綺麗なドット絵に仕上げられます。今回は以下の素材を使用します。
次にクリスタを開き、ファイルメニューから「新規」を選択し、キャンバスを作成します。キャンバスの幅と高さは、小さい値にすると良いです。特に指定がない場合は「32×32」に設定しておくと良いでしょう。
通常は大きい画像に設定した方が綺麗に映し出されますが、ドット絵の場合はさほど変わりません。むしろ大きいドット絵を描こうとすると、作業にかなりの手間がかかるので注意してください。
次はドット絵の元となる画像を読み込みます。同じく「ファイル」メニューから「読み込み」→「画像」をクリックし、画像ファイルを選択します。この際に画像が大きいと、上手く画面上に表示されない場合があります。そんな時は「ツールプロパティ」の「位置調整」を「自由位置」から「キャンパス」に変更すると、自動的に画像をキャンバスに合わせるサイズに調整します。もしくは手動で画像の調節枠を動かし、画面内に収まるようにサイズを変えましょう。
これですでにちょっとドット絵の感じが出ていますね。でもこの状態の画像はまだ雑ですので、手動で輪郭線を補強、着色などが必要です。
グリッド機能を有効にするのもお勧めです。やり方はまず「表示」メニュー中の「グリッド・ルーラーの設定」をクリックします。グリッド・ルーラーの設定画面が表示されたら、グリッド設定の「間隔」と「分割数」を「1」に設定します。設定が完了したらもう一度「表示」メニューを開き、「グリッド」を有効にします。これでドット絵の作成をサポートしてくれる補助線として使用できます。
補助線に沿って、ドット絵を描いていきます。この際に画像の輪郭から描き始めるようにすると良いです。周りを先に描いておくことで、画像の完成をイメージしやすくなります。また、ドット絵を画像通りに作成しやすくなるので、丁寧に輪郭を作り上げましょう。
そして、徐々に内部を描くようにしてください。元の画像やイラストを確認しながら、着色をすると良いです。そのまま移しながら色付けができるので、ドット絵を仕上げやすくなります。
最後に描いたドット絵をファイルに書き出します。ただしこのまま書き出すと画像ファイルも32x32で小さいので、まずレイヤーパネルを右クリックして「画像を統合」を選択して、そして「編集」メニューから「画像解像度を変更」をクリックし、自分の好きなサイズに変更することをお勧めします。補間方法は「ハードの輪郭」を選択し、OKを押します。
最後は「ファイル」から「複製を保存」を開き、ドット絵を書き出します。形式は「.png」などの画像ファイル形式を選択してください。
いかがでしょうか。ドット絵作りは一見難しいかもしれませんが、クリスタを使えばこのようにわりと簡単にできます。もしクリスタをTourBoxと合わせて一緒に使用すれば、ドット絵をより便利に作成することもできます。
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