「iPadで絵を描く」と一口に言っても、イラストや漫画、アニメーションなど、やりたいことによって必要な機能は変わってきます。また、使っているうちにやりたいことが増えたり、上達するにつれて今までとは違うことに挑戦したくなるかもしれません。お絵描きアプリはそれぞれタッチや使い勝手が異なるため、どれが自分に合っているのか迷うところです。そこで今回は、「迷った時はこのうちのどれかにしておけば間違いなし」のおすすめアプリを5つ紹介したいと思います。
通称「クリスタ」。あらゆるデバイスで利用でき、イラスト・漫画・アニメーションと幅広く対応している人気のアプリです。アニメーション制作現場や専門学校などでも使用されており、6万点以上のブラシや14万点以上の素材を利用できます。高性能な一方でインターフェースが少々複雑なため、使い方を調べるデジタルスキルが必要な側面もあります。1ページの漫画やイラストを描くのに適したPROと複数ページの管理・書き出しが可能なEXがあり、どちらも月額、もしくは年額のサブスクとなっています。
直感的なインターフェースとカスタマイズ性の高さに定評があり、 Apple Design Awardも受賞したiPadの定番ペイントアプリです。特に、リアルなアナログ風ブラシは好みの描き心地を細かく設定できることから、愛用者が多くいます。他のユーザーが配布しているブラシをダウンロードすることもできますが、公式の配布サイトはないため、素材配布サイトから探す必要があります。
体験版がないのがネックですが、料金は買い切りで2000円とお手頃な設定なので、さほどハードルは高くないと言えるでしょう。
3、ibisPaint
47,000本以上のブラシや21,000点以上のテクスチャやトーンなどが使える人気のイラスト・漫画用アプリ。一部機能に制限あったり広告が表示されたりするものの、無料版があり手軽に試してみることができるのも大きな魅力です。CLIP STUDIO PAINTとデータ連携ができるので、レイヤーを残したまま、続きをCLIP STUDIO PAINTで編集することも可能です。一方で、他ユーザーとの共有のために作業動画が自動的に撮影されるユニークな機能や、やや個性的なインターフェースは好みが分かれるところかもしれません。1,500円の買い切りプランのほか、より多くの素材・機能が利用できるサブスクのプレミアム会員の設定もあります。
180種類以上のブラシや1000種類以上のトーンを無料で利用できるシンプルなアプリです。こだわって作り込むのであれば比較的インターフェースの似ているクリスタという選択肢もありますが、コマ枠やトーンなどのマンガを描くための基本的な機能は備わっているので、お絵描きアプリを始めて使う方にはおすすめです。イラスト・漫画SNS「ART street」に直接投稿できるほか、集英社の漫画編集部へ「Web持ち込み」が可能なおもしろい機能も。より多くの機能を利用できる有料プランもあります。
デジタルツールの世界的ブランドAdobeが提供する無料のペイントアプリです。その強みは何と言っても、Photoshopや IllustratorといったほかのAdobeツールと連携・互換ができること。PhotoshopかCreative Cloudコンプリートプランに加入していれば、追加料金なしで利用することができます。デザインツールとしても優秀で、特に混色やにじみといったアナログ画材に近いタッチに定評があります。より多くのブラシやツールが利用できる有料プランも提供されています。
今回は、iPadで利用できる代表的なお絵描きアプリを5つ紹介しました。アプリを選ぶ際は、まずはレイヤー数やブラシの種類、キャンバスのサイズなどが自分の用途に合っているかを確認することをおすすめします。アプリによってタッチや使う機能が異なるため、途中でアプリを変えて慣れるまでに時間をかけるよりも、ひとつのアプリを長く使い込んでいくことが上達の最短ルートです。
そして左手デバイスTourBox Elite Plusも導入すれば、iPadでのお絵描きをより快適かつ効率的に進めることが可能です。TourBox Elite PlusではiPadアプリの各種操作やツールを自由の割り当てでき、ブラシサイズ調整やキャンバス回転などを感覚的に行えます。さらにクリスタとProcreate用の初期プリセットも用意されていますので、ゼロから設定する必要もなく、すぐに使いこなせます。新感覚のiPadお絵描きを体験したいなら、ぜひTourBox Elite Plusを使ってみてください。