ハーフトーンは、ドットの濃淡を利用して画像を表現する方法で、デザインやアート作品にレトロで洗練された雰囲気を加えることができます。今回の記事ではPhotoshopを使ったハーフトーン加工の基本的な手順を初心者でもわかりやすいように解説します。WEBデザインだけでなく、印刷物や写真の加工にも使えるハーフトーンをマスターして、デザインの幅を広げましょう。
ハーフトーンとは、大小のドットを組み合わせて濃淡や色を表現する技術で、もともとは印刷技術として発展しました。グラデーションや陰影を単純な点の集合で表現できるため、新聞やポスターなどでよく使われてきました。現在では、レトロな雰囲気を出したいデザインやモダンなアート作品で活用されることが多く、独特の魅力を持つエフェクトとして人気があります。
ポスターやフライヤーのデザイン、ロゴやイラストのアクセントとして使用されていますし、SNSや広告デザインでも、個性的なビジュアルを作りたい場合に活用されています。また、写真に加工を加えることで、クラシカルな雰囲気やポップアート風の仕上がりを実現できます。
まずは、カラーハーフトーンを使った方法です。ハーフトーン化したい画像をPhotoshopで開いて、そしてスマートオブジェクト化しておきましょう。画像のレイヤーを右クリックし、「スマートオブジェクトに変換」をクリックすればできます。スマートオブジェクト化すると、アイコンの右下にオブジェクト化したマークがつきます。スマートオブジェクトに変換すると、後の編集は便利になります。
次はメニューバーから、「フィルター」→「ピクせレート」→「カラーハーフトーン」を選んでクリックします。するとカラーハーフトーンのパネルが開きますので、数値を調整します。
すると、以下のような画像になりました。カラーハーフトーンのパネルの数値を変えることによって、ドットの位置を変えることができます。今回はチャンネルの数値をすべて同じにしているので、均等なドットになっていますが、この数値を変更することによってドットの配置がランダムになり、よりアナログ感がでますし、色調補正で「レベル補正」や「トーンカーブ」を使用することで、ドットの濃淡や明暗を調整することもできます。
次はフィルターギャラリーを使用する方法です。同じ写真で、加工してみましょう。先ほどと同じように、「スマートオブジェクト」に変換しておきます。フィルターギャラリーを使う方法では、描画色と背景色が適用されるので、事前に好みの2色を設定しておきます。
そしてメニューバーの「フィルター」から「フィルターギャラリー」を開きます。「スケッチ」の中から、「ハーフトーンパターン」を選択しましょう。右の「ハーフトーンパターン」のサイズ、コントラストの数値を変更することで、ドットの大きさを変えられます。
左側に表示されている画像はリアルタイムでプレビューされていますので、数値を変えながら好みのハーフトーンになったら、「OK」をクリックして、完成です。
最後は、ドットパターンを使用する方法です。まずは、ドットのパターンを作成します新規ドキュメント(100px四方)に正円(50px)を描きます。そしてプロパティパネルで、円の周りをぼかしておきます。
円のレイヤーを選択した状態でパターンを登録します。パターンパネルの「+」をクリックして、適当な名前をつけておきます。もしパターンパネルが表示されていない時は、「ウィンドウ」→「パターン」で表示できます。
先ほどの画像に戻り、今作ったドットをドラッグ&ドロップします。そうすれば車の画像の上に、ドットのパターンがレイヤーとして追加されています。レイヤーパネルから、描画モードを「ハードミックス」に変更し、「塗り」も好みの割合に変更します。
パターンレイヤーのサムネイルをダブルクリックすると、「パターンで塗りつぶし」のパネルが出てくるので、角度や比率でドットのサイズを変更します。このようなドットパターンが出来上がりました。
この方法ですと、ドットの形を楕円にしたり、資格にしたりすることで、ハーフトーンのイメージを変えることができます。ぜひ、いろいろなオリジナルパターンを作ってみてください。
Photoshopのハーフトーン加工は、簡単な操作で画像に個性的な表現を加えることができる方法です。今回は初心者でも簡単にできる基本の方法を3つご紹介しました。微調整しながら自分好みのハーフトーンをぜひ作ってみてください。数値の調整や特定の機能、ツールを選択するような操作は左手デバイスTourBoxで行えば、より効率的に完成できます。
TourBoxのすべてのボタンもカスタム可能で、好きなように機能を設定できます。PhotoshopでのツールやメニューなどをTourBoxに設定して、片手であらゆる操作を快適に行えます。