初心者でも簡単にできるPhotoshopのピンボケ補正術

Tags
    0

    「せっかく撮った写真がピンボケしてしまった…」そんなときは、Photoshopを使えば、ピンボケ写真を簡単に補正できます。今回は、ピンボケ写真を補正するための3つの方法をご紹介します。とても簡単なので、ぜひ試してみてください。

    Photoshopでピンボケ写真を補正する方法・アンシャープマスク

    アンシャープマスクは、画像内のエッジ(輪郭)部分のコントラストを高めることで、画像をシャープに見せるフィルターです。「アンシャープ(Unsharp=ぼかし)」とありますが、名前とは裏腹に、実際には画像をぼかすのではなく、シャープにする効果があります。

    アンシャープマスクの基本的な使い方

    まずPhotoshopで補正したい画像を開きます。そして画面上部で「フィルター」メニューを開き、「シャープ」→「アンシャープマスク」を選択します。

    アンシャープマスク

    するとアンシャープマスクの設定ウィンドウが表示されます。ここで「量」「半径」「しきい値」3つの項目を調整して、写真に補正をかけます。

    量:シャープ効果の強さ。上げるほど強くなる
    半径:シャープをかける範囲
    しきい値:シャープをかける明暗差のしきい値

    設定が完了したら、「OK」をクリックしてアンシャープマスクを適用して完成です。

    数値調整

    設定の調整の仕方

    シャープ加減は写真を見ながら調整していきますが、以下の点に注意してください。

    量:値を大きくするとよりシャープになるが、ノイズも目立ちやすくなる。100%〜200%が目安。
    半径:値を大きくするとより広い範囲がシャープになるが、過剰なシャープネスになる可能性があるため、1.0〜2.5が目安。
    しきい値:値を大きくすると、コントラストの差が大きい部分だけがシャープになる。0〜10くらいが目安。

    ただ、これはあくまでも目安です。元画像のピンボケ具合によって違ってきますので、プレビューを見ながら調整してください。画像のノイズが多い場合、アンシャープマスクを適用することでノイズが目立ってしまうことがあります。ノイズが多い場合は、事前にノイズ低減フィルターを適用することをおすすめします。

    Photoshopでピンボケ写真を補正する方法・スマートシャープ

    スマートシャープは、Photoshopのシャープ系フィルターの一つで、写真のピンボケやぼやけを補正し、より鮮明な画像にするためのツールです。アンシャープマスクよりも高度な調整が可能で、ぼやけの種類(レンズのぼけやモーションブラーなど)に応じた補正ができるのが特徴です。

    スマートシャープの基本的な使い方

    まずは同じくピンボケを補正したい写真を用意します。Phoroshopで開いた後、メニューバーの「フィルター」→「シャープ」→「スマートシャープ」を選択します。

    スマートシャープ

    表示されたスマートシャープのダイアログボックスで、以下のパラメーターを調整します。

    量:シャープネスの強さを設定
    半径:エッジの周囲のどれくらいの範囲をシャープにするかを設定
    レンズのぼかし:ぼかしの種類を選択
    ノイズを軽減:ノイズを低減する度合いを設定

    設定が完了したら、「OK」をクリックしてスマートシャープを適用します。

    数値調整

    シャドウとハイライトのタブを選択すると、シャドウとハイライト部分に対して個別にシャープネスを調整できます。

    設定の調整の仕方

    プレビューを見ながら、適切な設定になるようにパラメーターを調整します。

    量:高くしすぎるとノイズが目立つので注意
    半径:細かい部分だけ強調するなら小さめ(1.0~1.5)、全体的にシャープにするなら大きめ(2.0~2.5)がおすすめ
    レンズのぼかし:レンズの種類によって、シャープネス効果が変わる
    ノイズを軽減:値を大きくするとノイズが低減されるが、シャープネス効果も弱まる可能性がある

    過剰なシャープネスは、ノイズや不自然なエッジを強調してしまう可能性があります。プレビューを見ながら、自然な仕上がりになるように調整しましょう。

    Photoshopでピンボケ写真を補正する方法・ハイパスフィルター

    ハイパスフィルターは、画像のエッジ(輪郭)を強調するためのフィルターです。画像の輪郭を際立たせることで、全体的にシャープでクリアな印象を作り出します。

    ハイパスフィルターの基本的な使い方

    まず、Photoshopで補正したいピンボケの画像を開きます。元のレイヤーを保護するため、レイヤーを複製します。複製したレイヤーを選択し、メニューバーの「フィルター」→「その他」→「ハイパス」を選択します。

    バイパス

    ハイパスのダイアログボックスで、半径の値を調整します。半径の値を大きくすると、より広い範囲のエッジが強調されます。プレビューを見ながら、適切な値に調整します。

    数値調整

    半径は1〜3ピクセル程度が目安です。数値が大きくなるほど輪郭が強調され、シャープになりますが、過剰になると画像が不自然になりますので、調整しながら適切な値を見つけましょう。

    描画モードを変更する

    ハイパスフィルターを適用したレイヤーの描画モードを「オーバーレイ」、「ソフトライト」、「ハードライト」などのいずれかに変更します。これで、エッジが強調され、画像がシャープになります。必要に応じて、レイヤーの不透明度を調整し、効果の強さを調整しましょう。ハイパスフィルターは、ノイズも強調してしまうため、ノイズが多い画像には注意が必要です。

    完成

    まとめ

    Photoshopでピンボケ画像を補正する3つの方法をご紹介しました。画像のピンボケ具合によっても、適した方法が違います。それぞれの方法を試してみて、綺麗に補正できる方法を探してみてください。そして本記事で紹介したピンボケ補正用の機能やパラメータ調整などは左手デバイスTourBoxを使ってより便利に操作できます。TourBoxではPhotoshopの様々な機能を自由にボタンに設定でき、パラメータ調整もノブやスクロールの回転で直感的に完成します。Photoshop作業を効率化したい方はぜひTourBoxを試してみてください。

    左手デバイスTourBox
    クリエイター向け

    Read: 0