Adobe社の動画編集ソフトと言えば「Premiere Pro」が有名ですが、実はもう1つ「Premiere Rush」というソフトもあります。Premiere Rushとはどういったソフトなのか、Premiere Proとは何が違うのかなどを詳しく見ていきましょう。
Premiere Rushはスマホとパソコンの両方で使える動画編集ソフトです。スマホでも使えるだけにインターフェースがPremiere Proに比べるとシンプルで、動画編集初心者でも直観的に操作できるようになっています。
ただしシンプルなのはインターフェースだけで、機能面では
・動画のカット、変形
・動画のカラー調整
・動画のスピード調整
・音の調整
・文字入れテンプレートの使用
・明度の調整
・動画やテロップの合成
などの動画編集でよく使う機能は一通り搭載されているので本格的な動画編集が可能です。本格的な動画編集が可能でありながらインターフェースがシンプルですから、動画編集初心者にとっても取っつきやすいソフトと言えます。
Premiere Rushはより本格的な動画編集ができるPremiere Proの廉価版だと思っている人も多いかもしれません。実際にPremiere Rushは編集機能を絞って価格を安く抑えているので廉価版と言えなくもないですが、ただの廉価版ではないのです。性能に制限のあるスマホでパソコン用のソフトを使えるようにするには、大幅に機能や容量などを絞らないといけません。
Premiere RushはProに比べると使える機能が絞られているものの、動画編集でよく使う機能は全て搭載されていますし、クラウドストレージの容量もProと同じ100GBです。Premiere RushとProで編集した動画を共有することもできます。ただの廉価版というよりは、細かい部分まで時間をかけて作業するならPro、簡単な編集を短時間で行うならRushといった使い分けをするためのソフトなのです。
YouTubeにアップする数十分数時間の動画を編集するなら、より本格的で細かい部分の調整までできるPremiere Proが適しています。しかしYouTube動画でも1~2分のショート動画だったり、tiktokやInstagramなどのSNSに投稿する短い動画の編集ならPremiere Rushの方が使いやすいです。
ProよりRushの方が起動時間が速いですし、スマホでも作業できるので、思い立った時にパッと作業できます。またショート動画ならそこまで細かい調整もあまり必要がありませんから、編集ソフトも多機能でなくても構いません。ショート動画を作成する目的で動画編集ソフトを探しているなら、シンプルで簡単に使えてパッと作業ができるPremiere Rushがおすすめです。
Premiere Rushを利用するには月額1078円のAdobe Expressを購入するとなります。Premiere Proを単体で利用するには月額2,728円かかりますから、Premiere RushはProに比べるとかなり安く使えます。
Adobe Expressを購入すると、画像編集アプリであるPhotoshop Expressなども使えるようになります。Premiere Rushで動画を編集して、Photoshop Expressのテンプレートを使ってサムネ画像を作成するといったこともできますので便利ですね。
またPremiere Rushにはスタータープランという無料で使えるプランも用意されています。編集やエフェクトなど使える機能とクラウドストレージに制限はありますが、動画編集ソフトの体験版にはピッタリです。
Premiere Proを月額料金を払って利用するとPremiere Rushも使えます。月額2,728円なのでPremiere Rush単体で使う場合の2倍以上の料金となりますが、両方使う場合なら実質Premiere Rushが無料で使えることになるのでコスパは高いです。
Premiere RushはAdobeの動画編集ソフトで、Premiere Proよりもシンプルでスマホでも使えます。単体で使っても良いですし、腰を据えて作業する時にはPremiere Pro、空いた時間にサクッと作業するならPremiere Rushといった使い分けもおすすめです。
本格的に動画を編集する時、やはりパソコンで作業する方がいいでしょう。動画のエフェクトやカラーグレーディングを細かく調整し、フレームごとに映像を確認するなど。しかしこのような繊細な操作はマウスとキーボードだけで行うのはいろいろ不便があります。そこで多くの動画編集者や映像制作者は左手デバイスを導入しました。
TourBoxシリーズはクリエイター向けに設計された左手デバイスで、動画編集作業とも相性抜群です。現在は世界中10万人以上のユーザーに愛用されているTourBox NEOとTourBox Eliteにはスクロール、ダイヤル、ノブ、三つの回転系ボタンが搭載され、様々なパラメーター調整、再生ヘッドの移動、画面の拡大縮小などを思うままに手軽に操作可能です。Premiere Proに向けてTourBox独自開発の便利なビルトイン機能もありますので、従来のキーボード操作を超越する快適な操作感を体験できます。