TourBoxシリーズは動画編集、音楽制作などのクリエイティブ作業向けに開発された左手デバイスです。あらゆるソフトに対応し、ソフト内のツールやショートカットを好きなようにボタンに設定して、片手で効率的にコントロールできます。本記事ではTourBoxを利用して、動画編集ソフトDaVinci Resolveのトリム操作を便利に行う操作方法を紹介します。ぜひTourBoxを用いた時短テクニックを身につけて、動画編集を加速しましょう。
まずTourBox専用の設定アプリ「TourBox Console」を開いて、TourBoxデバイスと接続します。TourBox Consoleでは異なるソフトに向けてプリセットを個別作成可能です。DaVinci Resolve用の初期プリセットも搭載していますので、まずこれを使用しましょう。
TourBoxには普通の押下型ボタン以外、ノブ、ダイアル、スクロール三つの回転ボタンもあります。DaVinci Resolveの初期プリセットでは再生ヘッドの移動をノブとダイアルに設定しています。ノブを回して1フレーム、ダイヤルを回して1秒進む・戻ることができます。
次は常用のトリム関連操作、「先頭をトリム」「末尾をトリム」「先頭を再生ヘッドの位置へ」「末尾を再生ヘッドの位置へ」のショートカットをTourBoxのボタンに設定します。
「先頭をトリム」:SHIFT+[
「末尾をトリム」:SHIFT+]
「先頭を再生ヘッドの位置へ」:CMD+SHIFT+[
「末尾を再生ヘッドの位置へ」:CMD+SHIFT+]
TourBox Consoleの設定画面で設定したいボタンを選択して、ショートカットを入力してOKを押せば設定完了です。本記事では左ボタン/右ボタンに「先頭をトリム」「末尾をトリム」、トップボタン+左ボタン/トップボタン+右ボタンに「先頭を再生ヘッドの位置へ」「末尾を再生ヘッドの位置へ」を設定しました。
TourBoxでショートカットの設定を完成したら、DaVinci Resolveを開きます。「タイムラインの位置のクリップを選択」の項目を有効にしましょう。これで再生ヘッドを移動する時クリップを選択できるようになります。
以上で設定完成です。DaVinci Resolveで作業する時、まずダイアルを回して再生ヘッドを素早く移動します。そし細かい位置調整はノブの回転で行います。再生ヘッドをカットしたい位置に移動したら、TourBoxのボタンを押して便利に動画をトリムできます。この一連の操作は片手だけで十分なので、従来のキーボードマウス操作と比べてより便利に編集を進めることができます。TourBoxのボタンは手触りで判別できますので、目線を移動する必要もなく、画面上の作品だけに集中しながら効率的な動画編集を実現します。