DaVinci Resolveには「ダイナミックトリムモード」という機能があります。この機能を使えば、タイムライン上のクリップを再生しながらトリミングすることが可能です。そして左手デバイスTourBoxでこのダイナミックトリムモードを操作すれば、より快適にクリップトリミングを完成できます。本記事ではその設定方法を紹介します。
TourBoxを接続して、TourBox Consoleを起動します。そしてDaVinci Resolve用のプリセットで任意ボタンを選択して設定画面を開きます。「マクロ」タブに移動して、「+」をクリックしてマクロを新規作成します。
マクロを「編集モード」と名付けて、そしてGroupを追加します。Group 1にA(選択モード)、Group 2にT(トリム編集モード)を設定します。それからマクロメニューで循環の設定を確認してみてください。初期設定は有効になっているはずです、もしそうでない場合は循環にチェックを入れて有効にしましょう。
マクロをもう一つ作成して、「ダイナミックトリムモード 逆再生」と名付けます。そして以下のACTIONを追加:
1、ショートカットキー:W(ダイナミックトリムモード)
2、時間遅延:50ms
3、ショートカットキー:J(逆再生)
上記のようなマクロを作成したら、マクロコピーを一つ作成して、最後の「J」を「L」(再生)に変更します。そしてこちらのマクロの名前は「ダイナミックトリムモード 逆再生」に設定します。
そしてDaVinci Resolveプリセットで「編集モード」のマクロを上ボタン、「ダイナミックトリムモード 逆再生/再生」をトップ+ノブの二方向に設定します。さらに下ボタンにS(スリップ/スライドモードの切り替え)を設定して、ダイナミックトリムモード関連の設定は完了です。
TourBox側の設定は上記で完了しましたが、DaVinci Resolveでも一つの設定を行う必要があります。「タイムライン」メニューを開いて、中にある「再生ヘッドの位置のクリップを選択」にチェックを入れましょう。
これですべての設定は完成です。早速DaVinci Resolveで試してみましょう。上ボタンを押して選択モードとトリム編集モード、下ボタンを押してスリップ/スライドモードを切り替えます。
そしてトップボタンを押しながら、ノブを回して、クリップをダイナミックトリムできます。トリムを止めたい時はもう一度回せば停止します。スリップモードでダイナミックトリムを使って、クリップのイン点とアウト点を調整でき、スライドモードでダイナミックトリムを使えば、クリップの位置を調整できます。
ダイナミックトリムモード以外、DaVinci Resolveの様々な機能やツールも同じようにTourBoxに設定して、快適に操作できます。動画編集の効率を上げたいなら、ぜひTourBoxを試してみてください。