動画を編集する時、前後のクリップをより自然に切り替えるためにはよくトランジションを使用します。Premiere Proでは大量のトランジションを用意していますが、全てが常に使われるものではありません。ですので常用のトランジションを素早く選択、適用することができれば、これだけで動画編集をかなり効率化できます。本記事ではTourBoxを使って、常用のトランジションを素早く適用する方法を解説します。
まずPremiere上部メニューの「編集」から「キーボードショートカット」を選択します。キーボードショートカットの画面が表示されたら、検索欄に「トランジション」を入力して検索します。すると「タイムラインパネル」で常用のトランジションを適用する機能が見つかります。
Premiere Proでは常用のトランジションを直接適用させる機能がありますが、デフォルト設定ではキーボードショートカットが設定されていません。ですのでまずここでキーボードショートカットを手動で追加しましょう。設定したい項目を選択して、そして「ショートカット」列のところクリックすれば、入力が表示されます。あとは設定したいショートカットを直接操作すれば追加できます。
Premiere Proで設定が完成したら、次はそれらのショートカットをTourBoxに割り当てます。一つずつ個別にボタン割り当てするのも可能ですが、それだと使用するボタンの数がちょっと多いですね。こんな時「TourMenu」という機能がおすすめです。TourMenu機能を使えば、複数の機能をメニューにまとめて、一つのボタンに設定できます。
TourBox Consoleのプリセット画面で任意のボタンを選択して、機能設定画面で「TourMenu」タブをクリックすれば、TourMenuを作成できます。TourMenuの名前は自由に設定できますので、わかりやすい名前を付けましょう。
あとはPremiere Proで設定したトランジション適用のショートカットキーをTourMenuに入れましょう。各ショートカットキーにも名前を個別に設定できます。すべてのショートカットキーを追加したら「OK」をクリックして、メニューの作成が完成できます。
作成されたTourMenuは普通の機能と同じように、TourBoxの任意ボタンに設定して操作できます。ボタンを押していつでもTourMenuを呼び出して、中にある機能を便利に実行することが可能です。デフォルトではスクロールでメニュー内の項目を選択して、トールボタンで実行します。こちらについても「使用設定」から変更可能です。
Premiere Proの再生ヘッドやクリップ選択もTourBoxに登録できるので、片手でTourBoxを操作するだけでトランジションの適用を完成できます。Premiere Proの各種機能をTourBoxのボタンに割り当てすれば、様々な作業を効率的に行えます。本記事で紹介したように、TourBoxの各ボタンには自由にショートカットやTourMenuなどを設定可能です。Premiere Pro以外にもDavinci Resolve、Final Cut Proなどいろんなソフトにも対応しますので、作業を今まで以上に効率的に進みたい方はぜひTourBoxを試してみてください。