モーションブラーとは? 効果的な使い方を解説

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    運動会やスポーツの試合など、動きのあるシーンを撮影しようとしたら被写体がブレてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。このようなブレは、専門用語では「モーションブラー」と言います。モーションブラーは一般的には敬遠されがちですが、反対にこれを効果的に活用することで、写真や動画をより印象的なものにすることもできます。今回は、モーションブラーとは何か、その効果や使い道について解説したいと思います。

    モーションブラーとは?

    「ブラー」とは「ぼやけ、不鮮明なこと」を意味する英語で、モーションブラーは動きのある被写体を撮影したときにその動きの方向に沿って像がぼやけてしまう現象を指します。これは、被写体がカメラのシャッタースピードやビデオカメラのフレームレートよりも速く動くために起こります。速いシャッタースピード(1/1000秒など)や高いフレームレート(60fpsなど)は被写体の動きを止めてシャープな画像を捉える一方で、遅いシャッタースピード・低いフレームレートだとひとつのフレームでより多くの動きを捉えることになるため、ブレが大きくなります。

    モーションブラー

    モーションブラーのない世界を人間はどう感じるか

    モーションブラーがなければ、動いているものがブレず、すべての動きがはっきりと見えることになります。アニメーションやCGであれば、このような「動いていてもブレないクリアな映像」を作ることは可能です。しかし、実際にこのような映像を目にすると、人間の脳は違和感や不自然さを覚えるといいます。これは、人間の目もモーションブラーを知覚しており、「動いているものはブレるのが当たり前」と認識しているためです。そのため、アニメーションやCGではあえて不鮮明な画像を用いることで、リアリティーを生み出しています。

    モーションブラーの効果

    モーションブラーを活用することで、以下のような効果が期待できます。

    ①速さの表現

    被写体が速く動くほどブレは大きくなります。そのため、モーションブラーは被写体のスピード感を表現するのに効果的です。スポーツ選手や乗り物などの動きをより速く見せたいときに用いられます。

    ②躍動感の強調

    速さだけでなく、動きの大きさを表現するためにもモーションブラーは使用されます。水しぶきや髪の毛の揺らぎなど、動きをより躍動的に、ダイナミックに見せることができます。

    ③滑らかさの演出

    前述のとおり、アニメーションなどでは意図的にモーションブラーを利用しています。これは、おもに滑らかさを演出するためです。動きにリアリティーをもたらし、違和感なく鑑賞できるようにすることで、視聴者をその世界観により没頭させることができます。

    モーションブラー

    モーションブラーの有効な使い方

    最後に、どのようなシーンでモーションブラーを使用するのが効果的か、代表的な使い方を紹介します。

    ✓スポーツ

    スポーツにおけるダイナミックな動きや力強さを表現するのに、モーションブラーは最適です。ブレさせることで動きの一瞬を捉え、作品にスピード感や躍動感をもたらすことができます。

    ✓夜景や星空

    夜景や星空を撮影する際にも、モーションブラーを使用することが多いです。流れるように表現された車のヘッドライトや星の軌跡は、幻想的で神秘的な雰囲気を醸し出します。

    ✓人が行きかう場面

    モーションブラーを使用することで、人の動きや雑踏を表現します。街の活気が伝わる生き生きとした作品に仕上がります。

    ✓海や滝など

    モーションブラーは流れ落ちる水や波の力強さ、滑らかさを引き立たせます。

    まとめ

    今回はモーションブラーについて解説しました。「ブレ」という聞くとあまり良い印象はないかもしれませんが、場面を選んで使用すれば非常に有効な演出効果が期待できます。PhotoshopやPremiere Proなど多くの画像、動画編集ソフトでは素材にモーションブラーを付ける機能もありますので、ぜひ活用してみてください。そして作業に左手デバイスTourBoxを導入すれば、これらのクリエイティブソフトをより効率的に操作することが可能です。

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