【クリスタ】レイヤーの合成モードとは？活用して表現の幅を広げよう
CLIP STUDIO PAINTのレイヤー合成モードは作品をより魅力的に、そして表現豊かにすることができる実用的な機能です。この記事では、CLIP STUDIO PAINTのレイヤー合成モードに焦点を当て、その効果や使い方について詳しく解説します。
「レイヤー合成モード」とは？
レイヤー合成モードとは、複数のレイヤーを組み合わせる際に使用される設定のことです。各レイヤーには、通常の描画情報だけでなく、レイヤー同士がどのように合成されるかを指定するためのモードがあります。これにより、異なる効果や表現を生み出すことができます。
クリスタで合成モードの設定方法
クリスタのレイヤーパレットの中から、まず合成モードを変更したいレイヤーを選択します。そしてレイヤーパレット左上のドロップメニューを開けば、使用する合成モードを選べます。何も変更していないデフォルト状態だと、「100％ 通常」と表記されます。複数のレイヤーを選択することで、同時にレイヤーの合成モードを変更することは可能ですが、1つのレイヤーに対して、使用できる合成モードは1つまでとなります。
各レイヤー合成モードの詳細
レイヤーの合成モードには、通常のものから、乗算、減算など、非常に多くの種類があります。それぞれの特徴などを、詳しく見てみましょう。
①通常
一般的なレイヤーのことをいいます。選択中のレイヤーと、それより下にあるレイヤーの色が重なって表示されます。特に変更を行ってない場合には、「通常モード」となります。
②乗算・減算
乗算モードは下のレイヤーの色を掛け合わせて合成されます。乗算モードにすると、少し暗めの色になり、影などを表現する際に使用されます。減算モードは下のレイヤーの色を引いて合成されます。乗算モードと同じく、少し暗めの色になります。
③比較(暗)・比較(明)
比較(暗)は下にあるレイヤーと色を比較し、暗い色の方を採用して合成します。逆に比較(明)は下にあるレイヤーと色を比較し、明るい色の方を採用して合成します。
④焼き込みカラー・焼き込み(リニア)
焼き込みカラーは下のレイヤーの色を暗くし、コントラストを強くした状態で合成されます。写真の焼き込みを表現することができます。焼き込み(リニア)は下のレイヤーの色を暗くした後、色が合成されます。焼き込みカラーと比較すると、ハッキリとした焼き込みは表現されません。
⑤覆い焼きカラー・覆い焼き(発光)
下のレイヤーの色を明るくし、コントラストを弱めた状態で合成したいなら覆い焼きカラーでできます。ぼんやりとしたイメージを作る時に最適です。覆い焼き(発光)は覆い焼きカラーよりも、さらに強い効果が欲しいと思う場合に使用する合成モードです。
⑥スクリーン
下にあるレイヤーの色を反転させ、合成するモードです。元の色よりも、さらに明るい色にすることができます。
⑦オーバーレイ
下にあるレイヤーの色をベースに、乗算とスクリーンを判別しながら合成されます。コントラストを強くする特徴があり、全体のイメージを大きく変えることができます。
⑧ソフトライト・ハードライト
ソフトライトは重なったレイヤーの色の明るさにより、イメージを変更することができます。明るい色を重ねると、「覆い焼き」のようになり、暗い色を重ねることで、「焼き込み」のようなイメージになります。ハードライトの方はソフトライトと同じく、重ねたレイヤーの色の明るさにより、イメージを変更することができます。違いとしてはハードライトでは明るい色を重ねると、「スクリーン」のように、暗い色を重ねると、「乗算」のようになります。
左手デバイスTourBoxでクリスタを効率化
TourBoxシリーズはイラスト制作、画像編集などの作業を効率化できる左手デバイスです。例えばクリスタでのブラシサイズ調整、キャンバス回転、画面の拡大縮小などはTourBoxのノブ、スクロールを使えば、片手で直感的に完成することができます。その他消しゴムや塗りつぶしなどのツール選択、レイヤー作成など、クリスタ内のあらゆる機能もTourBoxのボタンに登録して便利に操作できます。
