イラストを描く人はもちろん、見るのが好きな人からも支持されているサービス「Skeb(スケブ)」。しかし、Skebは2018年から始動した比較的新しいサービスなので、まだサービス内容を把握できていない方も多いでしょう。この記事では、Skebが気になる方に向けて、サービスの特徴や実際の使い方、手数料について解説します!
Skebとは、クリエイターに有償で作品リクエストができるサービスのことです。リクエストする人をクライアント、リクエストを受ける人をクリエイターと呼びます。現在Skebでリクエストできるのは、以下のコンテンツです。
イラスト
ボイス
テキスト
ムービー
ミュージック
コミック
アドバイス(イラストの描き方、おすすめソフトの紹介など)
ここからは、さらに詳しくSkebの特徴を解説しましょう。
Skebでは綿密な打ち合わせや見積もり、納品後のリテイクなどが禁止されており、クライアントとクリエイターのやり取りは「リクエストを送る」「納品する」のみに限定されています。クライアントが送るリクエストの文章にも文字制限が設けられ、長文で詳細に希望を出すことはできません。
クリエイターを悩ませがちな、クライアントからの「細かすぎる指示」や「終わらない修正」が起こる心配がないのは、Skebの大きな特徴です。また、リクエストは自動翻訳されるので、クライアント・クリエイターは言語の壁を超えてやり取りできます。
完成した作品の権利は、Skebの運営やクライアントではなく、クリエイターにあります。そのためクリエイターは、Skebのリクエストによって作成したイラストやコミックを、許可なくSNSに投稿したり同人誌で発表したりしても問題ありません。
事実、PixivやSNSには「Skebの依頼で描いた」と説明したうえで、作品を一般公開している人がたくさんいます。なおクライアントは、壁紙やSNSのアイコンにするといった個人で楽しむ範囲に限ってのみ、二次使用可能です。
ここからは、実際にSkebでリクエストをする・リクエストを受ける方法を解説します。
リクエストしたいクリエイターのページに入り、左上の「新規リクエスト」をクリックします。リクエストの入力画面に遷移するので、金額や本文などを入力して「送信」ボタンから依頼を送りましょう。
依頼を送ったら、クリエイターからの「承認」または「キャンセル」の返答を確認し、承認された場合は作品の完成を待つだけです。また、たとえキャンセルされたとしても金額や内容を変更して再度リクエストすれば、承認されることがあります。
依頼が届いたら、内容を確認し「承認」または「キャンセル」を選択しましょう。キャンセルする場合、理由を明記する必要はありません。また、承認した場合はリクエスト内容に沿った作品を制作してください。作品を完成させて納品すれば、やり取り完了です。
Skebの手数料は、基本的にクリエイターが負担します。ただし、クレジットカード以外の決済方法を選択した場合は、クライアントに決済別手数料がかかることがあるので注意しましょう。
ここでは、クリエイターが負担する「リクエスト手数料」「ブースト手数料」「出金手数料」という3つの手数料を解説します。
クライアントからのリクエストを受けたことで発生する手数料です。手数料率は原則9.8%ですが、5,000円以上のリクエストかつ以下の条件を満たすことで手数料が割引になります。
1、リクエストが送信・承認された両方の時点で、クリエイターが過去30日間リクエストの募集を継続している場合
2、リクエストが送信・承認された両方の時点で、クリエイターのX(旧Twitter)のプロフィールまたはURL欄に、SkebのURLを掲載している場合
2つの条件のうち1つをクリアすれば、リクエスト手数料は8.3%に割引、2つともクリアすれば6.8%に割引されます。
Skebでは、納品後にクライアントがお礼として追加報酬を渡すことが可能であり、これをブーストと呼びます。そして、ブーストにも手数料が発生し、手数料率は13.6%です。
リクエストの報酬は「銀行口座振り込み」か「Kyash」で受け取れます。出金手数料の金額は、銀行口座振り込みが458円、Kyashが254円です。
報酬が入るたびに出金していると何度も出金手数料を支払うことになるため、ある程度報酬が貯まってから出金したほうがお得でしょう。
Skebは、クライアントにとってもクリエイターにとっても魅力的なサービスです。特に、クリエイターにとっては手間のかかるやり取りを最小限に抑えて制作だけに集中できるので、まだ利用したことがない方はぜひ利用してみてください。
また、クリエイティブな作業には左手用デバイス・TourBoxもおすすめ。TourBoxは、主要のクリエイティブソフトのほとんどに対応している、絵描きさんのマストアイテムです。イラストやコミック制作、動画作成の作業でよく使う機能をワンタッチで呼び出せるので、作品完成までの時間短縮にもつながります。TourBoxを導入して、今まで以上のハイパフォーマンスを実現させてみませんか?
左利きイラストレーターのこんさん(https://x.com/comacomaVlog)の使用歴は5ヶ月だけですが、右手にはもうTourBoxだけで十分!